壁面にレンガタイルを貼る
レンガのもつ風合いがとても好きで、マンションの太い梁を利用して、最初は柱に使う予定だった。貼ってみると、とても感じがよかったので、リビングの壁中に張ることに。欧米の古い建物のような感じを出したくて、素材感や貼り形をちょっと工夫した。壁はインテリアの大きな割合を占めるので、ハードな空間をお好みの方にはオススメ。所要時間約4日。住みながらの作業は大変だった!家中セメント粉まみれになり、施工より掃除に大苦戦・・・。
材料:ツール
・レンガタイル(ブリックタイル)10平米分購入
・大型タイル用接着モルタル:4袋(@25キロ)
・目地用セメント(白色):4袋(@25キロ)
・ゴム手袋(肘まで)
・養生テープ
建材はこちらで購入
http://www.sanwacompany.co.jp/index.html
・住みながらの作業は養生が大変!
養生はとても面倒で、作業したくてはやる心をくじいてしまう。だけどここが肝心!養生を怠るととんでもないことに!!そこで大活躍。養生テープ。テープにビニールシートがついている便利ツール。100円ショップで手に入るので大量に購入。床にはブルーシートを広げ、布ガムテープできちっと固定。
養生するだけで1時間ほどかかってしまった・・・。
・自分に合った素材を選ぼう!
レンガタイルといってもほんとにたくさんの種類がある。総称してブリックタイル、と呼ばれているようだ。樹脂性の軽いものからセラミック製、セメント製、陶器製などがある。用途に合わせて選ぶのが良いが、我が家はレンガの風合いを追求したかったので、スライスレンガ、という建材を選んだ。本物のレンガを文字通りスライスした作られたタイルは仕上がりも本物らしくて大満足。室内に貼るのだから風合いにもこだわりたい。
・本物の風合いを楽しもう
よくショップの内装などで、目地を詰めてないタイルの壁を見かけるが、やはり本物のレンガ風を味わいたいなら目地詰めは必須。きっちりときれいに詰めるのも良いが、少しラフに、削りだしたような風合いを出すとちょっと本物のレンガ壁っぽくみえてしまうからオススメ。
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参考にした洋書です。NYの古いビルに住んでいる人たちの個性的なインテリアが満載です。古びたレンガの風合いはここからヒントを得たもの。貼り方などの参考に何度も見返しました。このボリュームでこの値段は驚きです。こちからか購入できます。 |
・接着用モルタルを使おう。
1:モルタルをこねる。
接着用モルタルをたらいの中に入れて、手に乗るくらいより少し柔らかめにモルタルをこねる。水の割合は袋に表示されているので、参考にしよう。ほんとはモルタルを壁に塗る道具があるのだけど、我が家は手で直接塗った。コンクリート系は肌に触れるとよくないので、完全防備が望ましい。肘まである長い手袋は結構重宝する。
2:貼り付け作業
我が家は石膏ボードの上から直接貼ったが、大型タイルの場合、剥がれてくるおそれがあるので、下地にコンパネかベニヤを貼ってからの方が良い。
壁に直接タイル用接着モルタルを塗りつけ、ぬらしたタイルの裏側にも塗り、壁に圧着させる。そんなに力をいれなくてもあっさりくっつく。
モルタルは乾くのが早いので、一度にたくさん作りすぎない方が良い。
3:風合いを出そう
接着セメントがレンガの表面で固まるとなかなか落ちないので、固まる前に金たわしなどでおとしておくと良い。我が家は古びた風合いを出す為にセメントをわざと放置し、目地と一緒に塗り込め、後ほど金たわしで落とした。黒っぽい色が現れて、良い感じに仕上がった。
4:タイルの割り方
タイルを割る道具はたくさんあるのだけど、我が家はノミと金槌で割った。切りたい場所にノミで傷を付けて、タイルにノミを垂直に固定し、上からハンマーで一気に割る。角などが割れたりうまくいかない場合もあったが、その割れじたいも味、ということで貼っていった。
5:レンガの色遣い
レンガの色もたくさん種類があるけど、我が家は2色使い。良く見かけるのが、違う色のレンガタイルを交互にきっちりと貼っている壁。あまり色を合わせすぎるとなんだかチープな感じになってしまうように感じる。色は適当に手に取った順、という自然さで貼ることにした。
5:目地詰めをしよう
目地詰めはめんどくさくて大変な作業だけど目地が入って仕上がった箇所を見るのは満足感があってとても嬉しい。目地用セメントに水を加えてよくこねる。ちょっと固めの方が扱いやすい。そのまま手に取り、タイルの隙間にこするように入れていく。はみでた部分は金タワシを使ってこすり落とす。時間がたつと固まってしまうので、その日のうちにこすり落とすと良い。しばらくは粉っぽくて爪などでぽろぽろ落ちるけど、2,3日たつとかなり固くなるので大丈夫。我が家は目地をラフに入れ、あまり削り落とさないようにした。このいい加減さがなんだか夫婦共に落ち着く。笑
6:絵や額を飾りたいときは
絵をかけたり写真を飾る場合は目地部分にインパクトドライバーの細いドリルで穴を空けてから釘などを打ち込もう。
目地幅はだいたい1センチ以上取った。幅広く取るとカントリーっぽく仕上がるし、あまりなさすぎるとリアルさが失われる。
また目地材をレンガタイル全体に薄く塗りつけると白いレンガ壁が出来る。白っぽいインテリアが好きな人にオススメ。上からペンキ仕上げもオススメ。飽きたらそうやって塗り替えるのも良い。とても感じの良い空間ができあがる。最近ショップやカフェで使われている事が多いので、じっくり研究すると良い。私も何件もショップへ行っては商品よりも壁ばかりみていたりする怪しい客であった。笑
やっとのことでリビングの壁完成。丸4日くらい。もうしばらくレンガタイルは見たくない。でも素人でも十分出来ると感じた。住みながらの作業は大変だけど、やり始めたらこっちのもの!特別な技術なんて何もいらない。小学校の図工でやったことの大きい版、と考えてみればそんなものかー!と納得してしまうかも。
カッコイイ居心地空間を手に入れたいあなた、ぜひぜひお試しあれ!!
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