汚れた白い壁紙 |
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壁紙とその下の薄紙を剥がしてみる |
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石膏ボードのしたから現れたコンクリート面 |
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コンクリート面の凹凸を整える |
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隙間を埋めていく |
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白に近いクリーム色のペンキを塗る |
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約35mmほどのワンルームマンション。
前回のリフォームからたぶん20年くらいの月日が流れているのでしょう。壁は普通の白い壁紙が張ってありました。 日本中で一番ありふれた仕上げではないでしょうか? だいぶ古くなっているため少々くすんだ感じになっていました。
1: 計画
かなり広い壁面があるので、ここをなんとか表情のあるものにしたいものです。 あまり費用をかけたくなかったので、壁紙をはがして、コンクリート面に直接ペンキをぬることにしました。
2: 壁紙はがし
壁紙は手で簡単に剥がすことができました。ただ、コンクリート面に薄い紙が付いたままになってしまいます。 そこで、この薄紙をぬらしながら、丁寧にはがしました。
途中から、スチームクリーナーの蒸気を当てながらやることを思いつき、実行してみると、作業の能率がかなりアップ! それでも天井近くなどは、脚立を少しずつ移動させながらの作業なので、いがいに時間がかかりました。
3: 壁の空洞部分発見!
左の写真でも分かるように、壁紙の下はコンクリートの面です。ところが、途中から石膏ボードをつなぎ合わせたような部分が現れました。 壁紙の上からではきれいな平面なのでまったく分からなかったことです。 こぶしで叩いてみると、石膏ボード部分では中に明らかに空洞があるような音がします。 小さな穴をあけてみると、確かに空洞があります。 石膏ボードの向こう側はどうなっているのかさっぱりわかりません。
たぶんコンクリート面が凸凹になっていて、きれいな平面がだせないため、その前面に石膏ボードを 置き、部屋の内部の壁をきれいな平面にしたのだろうと想像しました。
これが正解なら、その凸凹のコンクリートの荒削りな雰囲気を利用したい気持ちが募ります。
でも、もし石膏ボードを剥ぎ取り、内部がどうにもこうにも利用できない状態だったとしても、もう一度石膏ボードをきれいに張りなおすことはほとんど不可能です。 思い切って、石膏ボードを取り除いてみるか、このままの状態での壁の利用を考えるか、大いに悩むところです。
で、結論は、『なんでもやってみよう・・・。』ということに。
4: 石膏ボード撤去
石膏ボードを小さなバールで少しずつ壊しながら撤去しました。 現れたのは、左3枚目の写真のようなコンクリート面。 コンクリート面は平らな部分より少し奥まった位置に少々波打った面を見せています。 たぶん石膏ボードを支えるためでしょう、団子状のセメントがたくさんくっつけてあります。 コレにペンキをぬったら、かなりかっこ悪くなることでしょう。コンクリート面に団子状のセメントがポコポコと付いているのですから!
5: セメントで形を整える。
そこで、セメントでこの団子状の突起の周辺をなだらかに埋め、形を整えることにしました。梁の部分との隙間もセメントで埋めていきます。 ポリバケツでこねたセメントを、団子状の突起をなだらかに埋めるような気持ちで付けていきました。 できるだけ自然に、そしてラフな感じを出すように心がけての作業です。
途中、セメントが剥がれ落ちたりする部分もありましたが、なんとか希望通りの凹凸のある面ができました。
6: ペンキ塗り
仕上げは、白に近いクリーム色のペンキを全面にぬります。 ミッドセンチュリー風の雰囲気を出すためにも、ペンキを直接塗った仕上げは気に入っています。 壁面のペンキ塗りは比較的楽しい作業でした。
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